起業の想い ご挨拶

私は、もともと医療・福祉とは、全く畑違いの仕事に就いておりました。

大学では情報教育学科専攻、在学中にマイクロソフトのトレーナー資格を取得、卒業と同時にパソコン講師として、お子さんから高齢者まで、幅広い年齢層の生徒さんに指導をする毎日。

社会人として1年半経ったころ、祖父が旅行先で脳梗塞で倒れたと連絡があり、旅行先近くの病院にかけつけた時には、祖父は既に人工呼吸器をつけ、全く意識がない状態でした。

外孫だった私は、祖父とは月に数回会う程度でしたが、旅行前に「携帯電話を持ちたいから、契約に一緒にいってほしい」と頼まれた際、仕事があり中々一緒に行けずに、旅行後に行く約束をしていた事が、この時とても悔やまれました。

病床で、手を握ると握りかえしてくる祖父。

当時の医療知識のない私は「反応があった!」と喜びましたが、その時、医師から伝えられたことばが、私の心を打ち砕きました。

「それは、反応じゃない。そこに横たわっているのは人でない。石のようなものだ」と。

今思い返せは、医師なりに、現実を正確に伝えてくださったのかなと思いますが、この時の私には、とても受け入れがたい、衝撃的なことばでした。

何もできない自分に、とてもつもない、ふがいなさ、無力さを感じました。

この時、決意したのです。

「自身の大切なひとに、自身が役に立てるような、知識と技術を身につける」と。

この気持ちが、医療の世界に飛び込む、きっかけでした。

同年の社会人選抜で、理学療法士の学校を受験し、社会人経験1年半程でまた学生に戻ったのです。

結果、祖父は倒れてから数年後に亡くなりましたが、この時の想いは介護支援専門員の仕事に従事する上でも、常に念頭にあります。

理学療法士として病院・施設、在宅での訪問リハと、15年程経験を積み、ひとりひとりに深く関わる事ができる、介護支援専門員の仕事にやりがいを感じながら、より専門性を高めようと、認定ケアマネージャーの試験に挑戦し、合格。

3年の経験と最短で、主任介護支援専門員も取得し、これからという時、自身の両親の突然の病気、義理親の介護、子育て。仕事との両立が、非常に難しい状況に追いこまれました。

ひとつふたつの壁では、へこたれない気持ちでやってきましたが、既に体力は限界。

親や子供にもしっかりと向き合えていない・・・

心身ともに、限界を感じました。

大きな組織での仕事の継続をあきらめ、この自身の経験を活かし、何かできないか・・・

目の前の、私と同じような悩みをもつ方の力になれないか・・・

模索の結果、「利用者様、ご家族様に心から寄り添った、また働く側も、自身や家族の事情で仕事をあきらめなくていい、小さいながらも、地域に密着した、運営を目指そう」と。

地域の高齢者の方や、子供達を見守り、見守られながら業務の中で、心が消耗し続けるのではなく、心を満たせるような、支えあえる社会や、家庭を築きたい・・・

こんな強い想いで、ケアマネステーションを立ち上げました。

「おはなリハ ケアマネステーション」

医療・福祉を目指すきっかけとなった、家族=オハナ

血縁関係なしに、地域の仲間すべてを家族とするハワイの信念。

心身ともに、リハビリが必要な現代であっても・・・

気軽に オハナし  リハビリ  できるよう。

もういちど、人生のおはな(お花)を咲かせられるように・・・・


しかしながら、仕事に没頭する反面、仕事と子育て介護の両立の難しさは増すばかり・・・

高齢者や子供たちがそれぞれ、第2の家庭のような温かい雰囲気の中で、楽しみながら習い事を通じて安心する場を提供したい。

現在のデイサービスには、スポットでは存在しますが中々高齢者の方が継続的に習い事をする場というのは少ないと感じます。

生涯学習という言葉の通り、まさに生涯において楽しく学ぶ機会というのは、かけがいのない財産となるはず・・・

また共働きの母として、子供たちのやりたいといった習い事を送迎の問題により、あきらめている現実・・・

共働き家庭でも、子供も親も負担なく、安心して習い事を続けられるにはどうしたらいいか・・・

自身の親としてのジレンマを形にするため、学童に通うお子様には、無料送迎のサービス提供致します。

「おはなリハ 楽習塾(がくしゅうじゅく)」

お子様からご高齢の方まで、「心のオアシス」となるような、第2の家庭のような、そんな塾をつくりあげてまいります。

大切にしたいのは、「自分らしさ」「楽しく習うこと」「やりがいや達成感を持つこと」

つくば市というこの地で、皆様の人生を一緒に伴奏(伴走)させていただければ幸いでございます。


オハナ・リハ株式会社

代表取締役  巻  裕子

powered by crayon(クレヨン)